私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「第二王子、殿下……。お初に、お目に、かかります……。いつもお姉さまが、お世話になって、おります……」
アルベールの肩越しからひょっこりと顔を覗かせた女のか細い声を聞き、俺は再び訝しげな視線を向ける羽目になった。
胸元まで長い、ミルクティーブロンドの髪。
意思の弱そうな桃色の瞳は、快活な印象を与える姉の面影など、一切感じられなかったからだ。
「エルネットから妹の話など、耳にした覚えはないが」
「……そう、なの……。ですか……? お姉さまよりも、わたしのほうが……。殿下と、仲良くなれると……。言われ、ました……」
「余計なことを……」
邪魔な俺は妹に押しつけ、自分に言い寄ってこないように画策した結果がこれなのだろう。
――この女には悪気など、ないのかもしれない。
姉に唆され、その気になった妹に辛辣な言葉をかけるのは気が重いと思う良心が一ミリでも俺にあれば……。
エルネットは心を開いてくれただろうが……。
――残念ながら、俺は彼女以外の女に興味はなかった。
アルベールの肩越しからひょっこりと顔を覗かせた女のか細い声を聞き、俺は再び訝しげな視線を向ける羽目になった。
胸元まで長い、ミルクティーブロンドの髪。
意思の弱そうな桃色の瞳は、快活な印象を与える姉の面影など、一切感じられなかったからだ。
「エルネットから妹の話など、耳にした覚えはないが」
「……そう、なの……。ですか……? お姉さまよりも、わたしのほうが……。殿下と、仲良くなれると……。言われ、ました……」
「余計なことを……」
邪魔な俺は妹に押しつけ、自分に言い寄ってこないように画策した結果がこれなのだろう。
――この女には悪気など、ないのかもしれない。
姉に唆され、その気になった妹に辛辣な言葉をかけるのは気が重いと思う良心が一ミリでも俺にあれば……。
エルネットは心を開いてくれただろうが……。
――残念ながら、俺は彼女以外の女に興味はなかった。