私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「やられた……!」

 もう! なんであんなこと、言っちゃったかなぁ……!

 就業後なんて、また夕方から朝まで付き合わされるパターンじゃん! もう、私の馬鹿ー! 

「若いな……」

 私が頭をガツガツと壁に打ちつけたい気持ちで、一杯になっていれば。
 ことの成り行きを遠くから見守っていたガデムが、そうポツリと感想を述べた。

「もう! ガデムお兄ちゃん! あいつに言ってやってよ!」
「諦めろ。レオドール殿下は、一度言い出したら聞かん。我も四角関係に、巻き込まれたくはないのでな……」
「ラボ長の薄情者ー!」

 あっさりと裏切られた私は、泣き真似をして机の上に突っ伏す。
 私の味方は、どこにいるの……?

「エルネット様……」
「口を挟むな。誰だって、命は惜しいであろう」
「ひ……っ」

 私を見かねた後輩が、こちらへ救いの手を差し伸べようとしてくれたみたいだけど……。結局ラボ長に止められて、引っ込められてしまった。
 あーあー。あいつ以外に優しくされたら、ころっといっちゃいそうなくらい。
 私は今、大ピンチなんだけどなぁ……。
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