私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「どこかにいないかなぁ……。白馬の王子様……」
「もう、諦めろ。エルネットの王子様とやらは、レオドール殿下しかおらん」
「嘘だー! 信じたくないよー! あいつと結婚するくらいなら、アルベールがいい!」
「そうか? 許嫁がいながら、君の妹と愛を育む……。浮気性な奴だぞ。レオドール様のほうがよほど一途で、誠実だと思うのだがな……」
「あれが?」

 ラボ長の指摘を受けた私は、彼の姿を脳裏に思い浮かべる。

『妹をけしかけるな。不愉快だ』

 ーー言われて見れば……。
 確かにあいつは、私以外のご令嬢と会話をすることすら不愉快極まりないと吐き捨てるタイプで……。
 社交性の高いアルベールのように思わせぶりな態度を取る姿は、見ていないかも……? 

「私に対して一途なのは、まぁ……。認めてあげてもいいけど……」

 誠実かどうかは、疑問が残る。
 私はなんとも言えない気持ちで一杯になりながら、唸り声を上げた。
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