私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
だが……この程度の苦しみを受けて人々を助けるのを辞めるほど、私は薄情ではない。
「何言ってんの! 放置していたら、たくさんの命が失われるんだよ!?」
「もう充分だ」
「このくらい、へっちゃらだって!」
「強がるな」
必死に自分の意見を貫き通そうとしたが、彼も引かなかった。
ポンポンと唇から紡ぎ出される言葉を拒絶したレオドールは、私に諭す。
「貴様だって、わかっているはずだ。被害者の解呪よりも、優先するべきは術者の抹殺だと……」
「そ、そんなの! わかってるよ! でも、仕方ないじゃん! 私だって、足取りを追えないんだから……!」
魔力が満タンで、体調が万全なら。
術者を探し当てるのは、そう難しくはなかったけれどーー。
黒魔術によって操られた人々がうようよと湧き出てくる今の状態では、解呪に気を取られてしまい、索敵をする余裕が残っていなかった。
私だってこんな泣き言、こいつの前で言いたくなかったよ。
でも、仕方ないじゃん。
天才魔術師にだって、限界はあるんだ。
ろくな睡眠も取れていない状態で、レオドールにはいつもどおり迫られるし。
解呪をしまくっているんだから。
雑談をする余裕すら、なくて……。
「何言ってんの! 放置していたら、たくさんの命が失われるんだよ!?」
「もう充分だ」
「このくらい、へっちゃらだって!」
「強がるな」
必死に自分の意見を貫き通そうとしたが、彼も引かなかった。
ポンポンと唇から紡ぎ出される言葉を拒絶したレオドールは、私に諭す。
「貴様だって、わかっているはずだ。被害者の解呪よりも、優先するべきは術者の抹殺だと……」
「そ、そんなの! わかってるよ! でも、仕方ないじゃん! 私だって、足取りを追えないんだから……!」
魔力が満タンで、体調が万全なら。
術者を探し当てるのは、そう難しくはなかったけれどーー。
黒魔術によって操られた人々がうようよと湧き出てくる今の状態では、解呪に気を取られてしまい、索敵をする余裕が残っていなかった。
私だってこんな泣き言、こいつの前で言いたくなかったよ。
でも、仕方ないじゃん。
天才魔術師にだって、限界はあるんだ。
ろくな睡眠も取れていない状態で、レオドールにはいつもどおり迫られるし。
解呪をしまくっているんだから。
雑談をする余裕すら、なくて……。