私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
残りの魔力は、転移魔法1回分。
激昂する男性の心を鎮め、大人しくさせる力なんて残ってはいなかった。
「きゃ……っ」
考え事をしていた、一瞬の隙をつかれた結果――私はあっさりと両肩を強い力で捕まれ、土の上に押し倒される。
至近距離に、知らない男の顔。
それがレオドールだったら。
どれほどよかったかと、現実逃避をしたくなるほどに。
恐ろしくて、怖くて、気味が悪かった。
ーーあいつに抱きしめられた時は。
こんな不快感を抱いた経験は、一度もなかったのに……。
口では嫌がっていても、心の奥底ではレオドールに抱きしめられるのが嫌ではなかったのだと。
まさかこんなところで気づかされるなど、思いもしない。
私は必死に男性から逃れようと、抵抗を続けた。
「君さえいなければ。私の復讐は完遂した!」
「は、離して!」
「犯罪者の味方する、悪女め!」
「ち、違……っ。私、そんなつもりは……」
「加害者を庇う自覚がないなら……! ここで私が……!」
私は魔術が使えなければ、ただの小娘だ。
男性に力いっぱい首を両手で圧迫されたら、一溜まりもない。
激昂する男性の心を鎮め、大人しくさせる力なんて残ってはいなかった。
「きゃ……っ」
考え事をしていた、一瞬の隙をつかれた結果――私はあっさりと両肩を強い力で捕まれ、土の上に押し倒される。
至近距離に、知らない男の顔。
それがレオドールだったら。
どれほどよかったかと、現実逃避をしたくなるほどに。
恐ろしくて、怖くて、気味が悪かった。
ーーあいつに抱きしめられた時は。
こんな不快感を抱いた経験は、一度もなかったのに……。
口では嫌がっていても、心の奥底ではレオドールに抱きしめられるのが嫌ではなかったのだと。
まさかこんなところで気づかされるなど、思いもしない。
私は必死に男性から逃れようと、抵抗を続けた。
「君さえいなければ。私の復讐は完遂した!」
「は、離して!」
「犯罪者の味方する、悪女め!」
「ち、違……っ。私、そんなつもりは……」
「加害者を庇う自覚がないなら……! ここで私が……!」
私は魔術が使えなければ、ただの小娘だ。
男性に力いっぱい首を両手で圧迫されたら、一溜まりもない。