私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「――やはり貴様の行動は、ただの照れ隠しであったようだな」
首を圧迫されていたせいで、唇から紡ぎ出せなかった言葉がある人物から代弁される。
「ふん……。俺の愛する婚約者を、悪女呼ばわりとは……」
小馬鹿にしたような、自信満々な低い声。
よく鍛えられた身体。
金のブレードと黒を基調とした上質な布で仕立てられた、騎士服に身を包んだ男の名は――。
「その命を失う覚悟が、できていると受け取った」
この場に訪れるはずのない人物。
第二王子の、レオドール・リスムルクであった。
「ぐあ……っ」
彼は胸元に長い足を無理やり押し込むと、勢いよく蹴り上げて私の上からふっ飛ばす。
そこから先は、詳しく説明するまでもないだろう。
「かは……っ。ごほ……っ。ごほ……っ」
私が咳き込んでいる間、レオドールは容赦なく男性をボコボコにした。
どれほど殴っても怒りが収まらないらしく、呼吸を整え終えた頃には、見かねたラボ長に羽交い締めされるレベルだ。
「レオドール殿下! 落ち着いてください!」
「離せ……! 俺のエルネットを、傷つけたんだぞ!? 五体満足で、生かしておけるか!」
――うわぁ……。めっちゃキレてるじゃん……。
首を圧迫されていたせいで、唇から紡ぎ出せなかった言葉がある人物から代弁される。
「ふん……。俺の愛する婚約者を、悪女呼ばわりとは……」
小馬鹿にしたような、自信満々な低い声。
よく鍛えられた身体。
金のブレードと黒を基調とした上質な布で仕立てられた、騎士服に身を包んだ男の名は――。
「その命を失う覚悟が、できていると受け取った」
この場に訪れるはずのない人物。
第二王子の、レオドール・リスムルクであった。
「ぐあ……っ」
彼は胸元に長い足を無理やり押し込むと、勢いよく蹴り上げて私の上からふっ飛ばす。
そこから先は、詳しく説明するまでもないだろう。
「かは……っ。ごほ……っ。ごほ……っ」
私が咳き込んでいる間、レオドールは容赦なく男性をボコボコにした。
どれほど殴っても怒りが収まらないらしく、呼吸を整え終えた頃には、見かねたラボ長に羽交い締めされるレベルだ。
「レオドール殿下! 落ち着いてください!」
「離せ……! 俺のエルネットを、傷つけたんだぞ!? 五体満足で、生かしておけるか!」
――うわぁ……。めっちゃキレてるじゃん……。