私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「どうして……? 第二王子で、満足してくだらなかったんですか……? わたしは、アルベール様さえいれば……。他には何も、必要なかったのに……」

 彼女は私が双子の兄弟を誑かした悪女だと決めつけ、瞳から大粒の涙を流す。
 まさか一日に二度も、異常なまでの激重感情を向けられるなど思わない。

「許さない。わたしの大好きなアルベール様を苦しめた、お姉さまを」

 私はどう妹を説得すればいいのかわからず、何があっても対応できるように魔術を組んでおくしかなかった。

「彼を地獄に落とした、あなた達を」

 マリンヌは言葉を重ねるごとに、怒りの矛先をレオドールにも向け始める。
 これは明らかに、とばっちりだ。

 ーー二人でなら、何が起きても対処できる。
 恐れる必要はないと言う安心感はあるけど……。

 私があいつに助けを求めなければ。
 巻き込まずに済んだのだと、思うと――。
 気に病むのは、当然のことで……。
< 222 / 241 >

この作品をシェア

pagetop