私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「エルネット。この間は、ごめん。風邪を引いたせいで、君との面会をすっぽかしてしまって……」

 あいつとの初対面から、三か月後。
 本物のアルベールは、申し訳無さそうに頭を下げた。

 ーーあー。なるほどね。状況が読めたぞ……。

 その一言で現状を把握した私は、思い切って彼に問いかける。
 それが事実か、確かめるために。

「うんん。大丈夫だよ。アルベールの代わりに、レオドールって男の子が、私へ会いに来てくれたから」
「え……?」
「あの子のこと、知ってる?」

 レオドールの名前を口にした直後。
 目に見えて、許嫁の顔色が変化した。
 私から彼の名前が出てくるなんて、想像もしていなかったって感じかな。

 なんか文句があるなら、全部あの子に言ってほしい。
 私は二人と出会ったばかりで、何も知らないんだから。
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