私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「どれほど手を尽くしても改善されない環境。誰にも手を差し伸べてもらえず、孤独に苦しむ俺の気持ちなど、わかるはずがない」
「そうだよ。だからこうやって、私達が会いに来たの!」

 レオドールからしてみれば、どうして誰もこの苦痛を理解してくれないんだって、責任転嫁したくなるんだろうけど……。
 言葉にしなきゃ、他人には伝わらない。

 ――私達は今ならきっと、わかり合える。

 真正面からぶつかれば、私の気持ちも届くはず!

 そう考えた私は、彼の説得を続けた。

「私はまだ、二人のことを何一つ知らないから。これからたくさん会話をして、もっと仲良くなりたい!」
「断る」
「ええー。なんでよー」

 でも、レオドールの反応は思わしくなくて……。考えるまでもなく、断られてしまった。
 思わず不満を露わにすれば、辛辣な言葉が言い放たれる。

「俺には貴様のような脳天気と、長々と言葉を交わす暇はない」
「何それ? 酷い!」
「レオドール……。それは言い過ぎだよ」
「黙れ!」

 目に余る弟の言動に、さすがのアルベールも黙っていられなくなったようだ。
 ずっと静観していた許嫁が口を挟めば、すぐさま彼は私達に一喝した。
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