私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「貴様はいつも、自分のことばかりだな」

 その答えに辿り着くため、必死に思考を巡らせていれば。
 こいつは私に、うんざりとした様子を隠すことなく告げた。

「俺のためを思って行動しているふりをしながら。結局はアルベールに気に入られるための踏み台にしか思っていない」
「そんなこと……!」
「貴様はただの、偽善者だ」

 レオドールだけが苦しくてつらい思いをするのは、間違っている。
 彼の置かれた状況を改善したくて、提案したのに……。
 アルベールの口からは、私を責める発言ばかりが飛び出した。

「どれほど言い寄られようとも。俺が貴様に心を開くことはない」

 レオドールはこのままずっと、一人ぼっちのほうがよかったの?
 私が彼のためにやっていることは、本気で迷惑だと思われていたんだ……。
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