私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「なんでそんな、酷いこと言うわけ? 私が嫌がるあんたに、何回も会いに来たから?」
「そうだ」
「しつこくしなければ、仲良くなれた?」
「あの男の許嫁である限りは、交流など深められるはずがない」
「なんで? 私はアルベールの許嫁じゃなきゃ、こうやって王城に出入りすらできないんだよ! レオドールにだって、会えなくなっちゃうのに!」

 それを認めたくなくて、どんどん感情的な言葉が溢れて止まらない。
 心の奥底から飛び出てきた魂の叫びによって、情緒不安定になったからか。
 私の瞳には、柄にもなく涙が滲む。

「迷惑だと言っている。それを受け入れなかった、貴様が悪い」

 それを目にしても、レオドールは容赦なく私を拒絶して……。

「……私のこと、ほんとに嫌いだったんだ……」

 ようやく、自覚した。
 彼にとってこれまでの行動は、本気でありがた迷惑だと思っていたのだと。

「ごめんね。気づかなくて。ずっと、照れ隠しだと思ってたの。レオドールは、私を無理に追い返さなかったし……」

 何度も嫌だと口にしているのに、迫ってくる。
 彼にとっては、恐怖で仕方なかっただろう。
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