私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「そうだ」
あいつは悩む素振りもなく、口元を綻ばせてはっきりと肯定した。
――まさか、素直に認めるなんて! あり得ないでしょ!?
狼狽えそうになるのをぐっと堪え、私は吐き捨てる。
「余裕のない男は、嫌われるよ」
「ああ。身を持って、痛感している」
「だったら……!」
「落ちるところまで落ちた。あとは、這い上がるだけだ」
レオドールは千尋の谷から突き落とされた獅子のような発言をすると、狙った獲物は逃さないとばかりに――紫色の瞳に強い意志を宿らせ、宣言した。
「俺は必ず、エルネットに好きと言わせてみせる」
「ちょ、ちょっと……」
「俺なしでは、いられなくなるように……。何度も、愛を伝えよう」
「そう言うの、必要ないから……!」
「逃げるな」
「や……っ!」
レオドールは視線を逸らそうとした私の肩を強い力で掴むと、オレンジ色の瞳を覗き込んできた。
――幼少期とは比べ物にならないほどに力が強くなり、ガタイがよくなった彼と至近距離で見つめ合うと、嫌でも立派な男の人に成長したのだと感じさせられて……。
心臓が嫌な音を立てて高鳴るのを、黙って聞いているしかなかった。
あいつは悩む素振りもなく、口元を綻ばせてはっきりと肯定した。
――まさか、素直に認めるなんて! あり得ないでしょ!?
狼狽えそうになるのをぐっと堪え、私は吐き捨てる。
「余裕のない男は、嫌われるよ」
「ああ。身を持って、痛感している」
「だったら……!」
「落ちるところまで落ちた。あとは、這い上がるだけだ」
レオドールは千尋の谷から突き落とされた獅子のような発言をすると、狙った獲物は逃さないとばかりに――紫色の瞳に強い意志を宿らせ、宣言した。
「俺は必ず、エルネットに好きと言わせてみせる」
「ちょ、ちょっと……」
「俺なしでは、いられなくなるように……。何度も、愛を伝えよう」
「そう言うの、必要ないから……!」
「逃げるな」
「や……っ!」
レオドールは視線を逸らそうとした私の肩を強い力で掴むと、オレンジ色の瞳を覗き込んできた。
――幼少期とは比べ物にならないほどに力が強くなり、ガタイがよくなった彼と至近距離で見つめ合うと、嫌でも立派な男の人に成長したのだと感じさせられて……。
心臓が嫌な音を立てて高鳴るのを、黙って聞いているしかなかった。