私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
突然だがーー私の妹。
16歳のマリンヌ・ヨトシーハは、美少女だ。
ミルクティベージュの腰まで長い髪を垂れ流し、桃色の瞳を持つ。勝ち気で快活な印象を与える姉の私とは、大違い。
しかも病弱で、深窓の令嬢ときた。
微笑む姿はいつだって儚げで、悪役令嬢を陥れる性悪ヒロイン疑惑の鱗片など一ミリも感じられないほど、守ってあげたくなる。
私の世界で一番かわいい妹のーーはずだった。
「お姉さま……」
なんだか今日のマリンヌは、様子がおかしい。
身体がつらいはずなのに。
上半身を起こしてこちらを見つめる彼女の瞳には、確かな決意が宿っている。
「どうしたの?」
ベッド脇の椅子に座った私が、妹の顔を覗き込みながら確認すれば。
あの子は拳を握りしめ、鈴の音が鳴くような美しい声で告げた。
「わたしはアルベール様と、愛し合っているんです……」
彼女がそう言いたくなる気持ちは、痛いほどわかる。
この子にとって私は、目の上のたんこぶ。
さっさと排除したい、アルベールをたぶらかす悪女なのだから……。
16歳のマリンヌ・ヨトシーハは、美少女だ。
ミルクティベージュの腰まで長い髪を垂れ流し、桃色の瞳を持つ。勝ち気で快活な印象を与える姉の私とは、大違い。
しかも病弱で、深窓の令嬢ときた。
微笑む姿はいつだって儚げで、悪役令嬢を陥れる性悪ヒロイン疑惑の鱗片など一ミリも感じられないほど、守ってあげたくなる。
私の世界で一番かわいい妹のーーはずだった。
「お姉さま……」
なんだか今日のマリンヌは、様子がおかしい。
身体がつらいはずなのに。
上半身を起こしてこちらを見つめる彼女の瞳には、確かな決意が宿っている。
「どうしたの?」
ベッド脇の椅子に座った私が、妹の顔を覗き込みながら確認すれば。
あの子は拳を握りしめ、鈴の音が鳴くような美しい声で告げた。
「わたしはアルベール様と、愛し合っているんです……」
彼女がそう言いたくなる気持ちは、痛いほどわかる。
この子にとって私は、目の上のたんこぶ。
さっさと排除したい、アルベールをたぶらかす悪女なのだから……。