私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「興味があれば、殿下に頼んでみて。愛する人のお願いなら、きっと叶えてくれるはずだよ!」
「は、い……。ありがとうございます。お姉さま……」

 よし。なんとかマリンヌを落ち着かせることに成功したっぽい。

 あとはあいつが、私以上に妹を愛するよう、祈っておけばオッケー!

「それじゃあ、私は帰るね」
「おやすみなさい……」
「うん。ばいばい」

 最後に妹の顔も見れたし、思い残すことはないや。
 私は妹の部屋をあとにし、扉を背にして深いため息をつく。

 ーーはー。死ぬかと思った……。

 あっちもこっちもお祭り騒ぎで、収集がつかなくなってるじゃん。

 お父さんには、平民になるって言っちゃったし……。
 もうここには、帰って来られないかもなぁ……。

 ーーとりあえず。
 住む場所が決まるまでは、あそこで寝泊まりするかぁ……。

 ある部屋を思い浮かべた私は、再び転移魔法を使って移動した。
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