私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「いくら俺と結婚するのが嫌だからって……。当てつけのように、妹をけしかけるな。まんざらでもないあの女の様子を思い出すだけで、反吐が出る……」
「……マリンヌ?」

 ――確かに私は、妹とあいつがくっつけばお似合いなんじゃないかと思って、あの子にこいつと会ってみたらと提案したが……。
 まさかこんなに早く、言葉を交わすなど誰が想像できただろうか。

 間にアルベールが入っているはずだし……。
 たった3日で、レオドールと顔合わせまで進むもの?
 どんだけあの子は、やる気だったんだろう? それだけ、彼と会えるのを楽しみにしてたのかな……?

「うちの妹とは、初めて会ったんだよね? 私なんかよりも、ずっとかわいいでしょ! 儚げ美少女って感じで~」
「いくら容姿が整っていても、性格に難があれば恋愛対象にはならん」
「あぁ……。あの子、人よりちょっと不安が大きくて……。でも、レオドールとそっくりな性格をしてるからさ! きっと、似た者同士。いい夫婦になれると思……」
「ふざけるな。そもそもあの女は、あいつの婚約者だ。俺をけしかけて、自分は元サヤにでも収まるつもりか」

 あの子に対する疑問は尽きなかったけど。
 細かいことは置いておいて。
 レオドールに妹の素晴らしさを植えつけつつ、妻にお勧めですよとゴリ押しすれば。
< 83 / 241 >

この作品をシェア

pagetop