あざと泣き虫令嬢はサイコーな黒王子に歪んだ溺愛をされる

好きな所を十個

「殿下、酷いです」

リゼルアは泣きながら訴える。

「リゼルアがあまりにも可愛くて、つい意地悪してしまう」
「なんか可愛いで誤魔化してませんか?」
「好きだよ。リゼルア」
「殿下ぁ……」

少しだけ甘い雰囲気になったが。

「誤魔化してませんか?!」

リゼルアは中庭のベンチに降ろされた。
隣にルナアークが座り、話を続ける。

「では、リゼルアの好きな所を十個言えたら許してくれる?」
「うーん。言えたらですけど」

ムスッと頬を膨らませてリゼルアは待機する。

「頑張り屋なところ、前向きなところ、明るいところ」
「似通っていますね」
「可愛い鼻、可愛い目、可愛い唇」
「それズルくないですか?」
「すぐ泣くところ、あざといところ」
「それは短所では?」

短所も好きだと言いたいのか、リゼルアは少し嬉しくなる。

「可愛い悲鳴、可愛い泣き顔」
「んん?」

最後はちょっと特殊だが、一旦受け入れるリゼルア。
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