あざと泣き虫令嬢はサイコーな黒王子に歪んだ溺愛をされる

恋をのたまう

「全部って言いたいのですか?」
「そう、リゼルアが好き」
「私は殿下に好かれているのか不安でした」
「さっきも言ったけれど、好きだから意地悪してしまうんだ。初等部の男子みたいだけど」

ルナアークはリゼルアを見つめたまま言う。現時点でひとつとして嘘は言っていない。

「恥ずかしいけれど好き」
「人を好きになる事は、恥ずかしくないですよ。私も殿下の事、好きです」
「本当? では、もっと見せて」
「んん?」
「可愛い泣き顔!」

ルナアークは少しだけ困った顔で、のたまう。
リゼルアの足下に大きな蛙が飛び込んで来た。

「きゃ――――――!」

リゼルアは泣きながらルナアークに抱きつく。

次の週、ダンスホールに蛙大量発生事件は新聞部のトップ記事になった。取材によると蛙集めには国の裏部隊が関わっているとか、いないとか。
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