あざと泣き虫令嬢はサイコーな黒王子に歪んだ溺愛をされる

練習します

ルナアークの袖を小さく引っ張るリゼルア。

「ん? ちゃんと言わないとわからないよ」
「……練習します」

もじもじしながらリゼルアが言う。

「うん。では、あっちに行こうか」
「え? 何の練習なのですか?」

リゼルアはただ隠密さん達の目に慣れる訓練かと思っていた。
でも、連れてこられたのは小さな部屋で。

「何するのです?」
「リゼルアがしたい事」

リゼルアはエロスな展開を期待してドキドキした。

「たまにはお菓子をお腹いっぱい食べたいでしょ?」
「……はい」

想像している方向性と違ったけれど、普段リゼルアが思っている事だった。日頃から自分の事をよく見てくれているとリゼルアは嬉しくなる。

「秘密ね」
「はい!」

リゼルアは用意されたお菓子をたくさん食べて。その後しっかりイケナイ事も教え込まれた。しかし、ここでは本当に言えないので割愛だ。

リゼルアは、しばらくルナアークを想ってぼんやりしていた。
以後「たくさんお菓子を食べよう」は二人の秘め事の合言葉になった。
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