裏切りパイロットは秘めた熱情愛をママと息子に解き放つ【極上の悪い男シリーズ】
奥歯を噛み締め、彼を睨みながら、遼一はポケットから携帯を出し、社長机に置いた——。
それからしばらく遼一は、軟禁状態に置かれた。パイロット勤務から外されて、実家にいるように言われ、携帯は常にチェックが入るという念の入りようだ。
それでも普通に考えて成人の男を完全に管理することなどできない。方法はいくらでもあったが、一度でも和葉と連絡を取ったら、その理由にかかわらずすぐに刑事告発の手続きを取ると言われて身動きが取れなかった。
福原の指示で、遼一を監視する役割を担ったのが娘の歩美だった。
彼女は、和葉の上司であり個人的な繋がりもある。和葉の側から情報が漏れることも考えると、ますます迂闊には動けない状況になった。今から思えば、あまりにも病的で非現代的な状況だが、それほど父は精神的に追い詰められていたのだろう。
自分が取りうる最善の道を選んだつもりではあったが、和葉を傷つけたであろうと思うと夜も眠れない日が続いた。
唯一の希望は、和葉の父が回復し、自らの口で疑惑を晴らしてくれることだったが、言語や記憶に障害が残っていると聞きその望みも途絶えた。
取締役に就任すると当然監視は緩くなる。歩美は秘書として近くにいたが、成人男性をいつまでもコントロールすることなど無理なのだ。
それからしばらく遼一は、軟禁状態に置かれた。パイロット勤務から外されて、実家にいるように言われ、携帯は常にチェックが入るという念の入りようだ。
それでも普通に考えて成人の男を完全に管理することなどできない。方法はいくらでもあったが、一度でも和葉と連絡を取ったら、その理由にかかわらずすぐに刑事告発の手続きを取ると言われて身動きが取れなかった。
福原の指示で、遼一を監視する役割を担ったのが娘の歩美だった。
彼女は、和葉の上司であり個人的な繋がりもある。和葉の側から情報が漏れることも考えると、ますます迂闊には動けない状況になった。今から思えば、あまりにも病的で非現代的な状況だが、それほど父は精神的に追い詰められていたのだろう。
自分が取りうる最善の道を選んだつもりではあったが、和葉を傷つけたであろうと思うと夜も眠れない日が続いた。
唯一の希望は、和葉の父が回復し、自らの口で疑惑を晴らしてくれることだったが、言語や記憶に障害が残っていると聞きその望みも途絶えた。
取締役に就任すると当然監視は緩くなる。歩美は秘書として近くにいたが、成人男性をいつまでもコントロールすることなど無理なのだ。