【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
 鳩が飛んでいる。しかも足に何かをくくりつけているのを確認した。となれば、あの鳩は伝書鳩だ。
 ――伝書鳩が一羽、いなくなっておりました……。
 三年前、アリシアの失踪時に、誰かがそのようなことを言っていたような気がする。
「シア……」
 やはりアリシアはこの街にいるのだろうか。
 そう思うだけで、胸がぎしぎしと軋む音を立てた。
< 111 / 375 >

この作品をシェア

pagetop