【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
 魔石を採掘したあと、運びやすいようにその場でカットするのだが、そのカットの仕方も各商会によって異なるらしい。
「香辛料も……いつものものですね」
 フランクが手にした香辛料を荷車に戻すと、モンクトンの屋敷の裏口から入るようにと促した。場所を口頭で説明したのだが、男は理解したらしい。
「アりがとう、アりがとう」
 礼を言いながら、男は荷車を引いていった。
 だが、背筋に走る言い表せない不安がシアを襲った。何かが引っかかる。
「かえるよ~」
 ヘリオスが顔をすりすりと寄せてきたため、家路を急ぐことにした。
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