【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
ヘリオスの父親は、いったいどのような人物なのだろう。どうして側にいないのか。
コリンナは『シアは実家に帰るところだったみたい』と、そう教えてくれた。
『だけど、その実家がどこかは聞いていなかったの。せめてご家族にシアが無事であることを、伝えられたら良いのだけれど』
どこかでシアの家族は暮らしているのだろう。だが、ときどきこの世界にヘリオスと二人きりで取り残されたような気がして、心が乱れることもあった。
記憶がないというのは、それほど心細いものなのだ。
「あ、今日の授業内容は、日誌に書いておきましたので」
急に黙り込んだシアを不安に思ったようだ。フランクが明るい声をあげた。
「それから。昨日、騎士の方々からびっちりと剣術を習ったせいか、子どもたちが『身体が痛い』と言っていたんです。だから剣術の時間はなしにして、今日はゆっくりと休むように言いました」
フランクがあの時間にモンクトンの屋敷にいた理由がわかった。今日はいつもより授業の時間が短かったのだ。
「そうなんですね。昨日は子どもたちもはしゃいでいましたから。無理をしたところで、怪我をしてしまいますからね。休むときは休む。それも必要なことですよね」
コリンナは『シアは実家に帰るところだったみたい』と、そう教えてくれた。
『だけど、その実家がどこかは聞いていなかったの。せめてご家族にシアが無事であることを、伝えられたら良いのだけれど』
どこかでシアの家族は暮らしているのだろう。だが、ときどきこの世界にヘリオスと二人きりで取り残されたような気がして、心が乱れることもあった。
記憶がないというのは、それほど心細いものなのだ。
「あ、今日の授業内容は、日誌に書いておきましたので」
急に黙り込んだシアを不安に思ったようだ。フランクが明るい声をあげた。
「それから。昨日、騎士の方々からびっちりと剣術を習ったせいか、子どもたちが『身体が痛い』と言っていたんです。だから剣術の時間はなしにして、今日はゆっくりと休むように言いました」
フランクがあの時間にモンクトンの屋敷にいた理由がわかった。今日はいつもより授業の時間が短かったのだ。
「そうなんですね。昨日は子どもたちもはしゃいでいましたから。無理をしたところで、怪我をしてしまいますからね。休むときは休む。それも必要なことですよね」