【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
犯人を捕まえるべく二階のギャラリーへ向かったところまでは覚えているが、そこからパタリと記憶がない。
(やはり、毒……)
ランドルフに向かって放たれた矢には、毒が塗られていたのだ。傷が浅かったからと油断していたところ、毒が身体に回ってしまい、気を失ったと考えるのが無難だろう。
遠慮がちに扉を叩く音がした。
「はい」
扉がゆっくりと開き、廊下の薄明かりが室内に入り込む。逆光の中に立つ人影が、魔石ランプによって照らされた。
「ジェイラス……さん?」
部屋に現れたのは、なぜかジェイラスだった。王太子の側では冷静沈着な表情をしている彼だが、今はその顔には焦りが浮かんでいた。
「目が覚めたようでよかった。傷はどうだ? 痛まないか?」
その声には、どこか安堵の色もにじむ。
「あ、はい。大丈夫です。ご迷惑をおかけしたようで……申し訳ありません……」
(やはり、毒……)
ランドルフに向かって放たれた矢には、毒が塗られていたのだ。傷が浅かったからと油断していたところ、毒が身体に回ってしまい、気を失ったと考えるのが無難だろう。
遠慮がちに扉を叩く音がした。
「はい」
扉がゆっくりと開き、廊下の薄明かりが室内に入り込む。逆光の中に立つ人影が、魔石ランプによって照らされた。
「ジェイラス……さん?」
部屋に現れたのは、なぜかジェイラスだった。王太子の側では冷静沈着な表情をしている彼だが、今はその顔には焦りが浮かんでいた。
「目が覚めたようでよかった。傷はどうだ? 痛まないか?」
その声には、どこか安堵の色もにじむ。
「あ、はい。大丈夫です。ご迷惑をおかけしたようで……申し訳ありません……」