【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
彼であったら、もっと見目もよくて教養のある女性が選び放題だろう。
昨日だって、慣れないドレスを着て着飾ってはみたものの、アリシアよりも素敵な女性はたくさんいた。
それなのに手軽なアリシアを選んだということは、そういった女性との結婚には時間がかかるからだ。
アリシアは田舎の貴族令嬢。父親はガネル子爵と爵位を持ってはいるが、所詮は田舎貴族。次期ケンジット公爵でかつ近衛騎士団長に「娘さんをください」と言われたら「はいはい、どうぞどうぞ」と差し出すしかない。
なぜ彼がアリシアのような平凡な女を選んだのか、ずっと不思議だった。
だがこれで腑に落ちた。
すぐに結婚できる女性であれば、誰でもよかったのだ。
でも、彼の隣にはもっとふさわしい女性がいるはず。そんな理由で自分を選んでほしくない。
ジェイラスに気づかれぬよう寝台から降りたアリシアは、手早く着替える。この部屋に泊まったのは何度もある。だから少しだけ着替えをも置いていたのだが、それが役に立った。
「ラス……今まで、ありがとう……」
昨日だって、慣れないドレスを着て着飾ってはみたものの、アリシアよりも素敵な女性はたくさんいた。
それなのに手軽なアリシアを選んだということは、そういった女性との結婚には時間がかかるからだ。
アリシアは田舎の貴族令嬢。父親はガネル子爵と爵位を持ってはいるが、所詮は田舎貴族。次期ケンジット公爵でかつ近衛騎士団長に「娘さんをください」と言われたら「はいはい、どうぞどうぞ」と差し出すしかない。
なぜ彼がアリシアのような平凡な女を選んだのか、ずっと不思議だった。
だがこれで腑に落ちた。
すぐに結婚できる女性であれば、誰でもよかったのだ。
でも、彼の隣にはもっとふさわしい女性がいるはず。そんな理由で自分を選んでほしくない。
ジェイラスに気づかれぬよう寝台から降りたアリシアは、手早く着替える。この部屋に泊まったのは何度もある。だから少しだけ着替えをも置いていたのだが、それが役に立った。
「ラス……今まで、ありがとう……」