【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
慌てた団長が立ち上がり、椅子が勢いあまって倒れた。執務用のしっかりとした椅子であったのに、彼の勢いに負けたようだ。アリシアからすれば父親と同年代の彼は、やはりアリシアを娘のように可愛がってくれた。
「いや、ちょっと待て……なんで、突然……」
なんの前触れもなく、アリシアが騎士団を辞めるだなんて言い出したものだから、団長は混乱している。しかも昨夜は王太子の結婚パーティーとめでたい催しがあったばかり。
「辞めないでくれ」
そうすがられたところで、アリシアの決意も固い。
「いったい、何があったんだ? 誰かに身体を弄ばれたのか?」
過去にそういった理由で騎士団を辞めた女性はたくさんいたらしい。だが、女性騎士の待遇も改善され、今は昔ほどではない。それでも隠れて女性騎士によからぬことをしようとする者も、残念なことにゼロではない。
「ちがいます……ただ……」
「いや、ちょっと待て……なんで、突然……」
なんの前触れもなく、アリシアが騎士団を辞めるだなんて言い出したものだから、団長は混乱している。しかも昨夜は王太子の結婚パーティーとめでたい催しがあったばかり。
「辞めないでくれ」
そうすがられたところで、アリシアの決意も固い。
「いったい、何があったんだ? 誰かに身体を弄ばれたのか?」
過去にそういった理由で騎士団を辞めた女性はたくさんいたらしい。だが、女性騎士の待遇も改善され、今は昔ほどではない。それでも隠れて女性騎士によからぬことをしようとする者も、残念なことにゼロではない。
「ちがいます……ただ……」