【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
 院長に連れられて、いつもの教室に入ったシアだが、子どもたちからは熱い歓迎を受けた。
「先生、大丈夫?」
「先生、騎士さまたち、帰ったよ。
「先生、ぼく、パレードみてきたよ」
 先生、先生と、と次々に声をかけてくる子どもたちの純粋な笑顔に、心が熱くなる。これが、シアが教師を続ける理由の一つなのかもしれない。
「そしてみなさん、今日から新しい先生が増えました。拍手でお迎えしましょう」
 院長の言葉に「新しい先生?」と子どもたちは首を傾げるが、それでもパチパチと拍手をする。その無垢な仕草に、シアはくすりと笑った。
「みなさん、おはようございます」
 朝のあいさつと共にテリーが教室に入ってくると、室内はざわめき立つ。
「あ、テリーだ」
「え、だれ?」
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