【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
 ぽっぽちゃんを追いかけていくと、大きな通りから外れて細い路地に入る。さらにその奥で、人の塊が見えた。
「あなたたち、何をしているの?」
 いくら下っ端の伝令係であったとしても、アリシアは騎士。騎士道に反する行いをする者は見逃せない。
 複数の男がか弱い女性たちを囲っているのだ。小さな女の子と成人した女性が二人で、計三人。
「んあ? なんだ? おまえ……」
 いかにも柄が悪いですといった口調の男たち。人数は四人。
「助けてください!」
 女性の一人がそう言葉を発したことで、やはり複数の男が女性を襲っていると判断した。
 残念ながらアリシアは帯剣していない。しかもひらひらとしたワンピース姿だ。
「ぽっぽっぽっ……」
 ばさばさっとぽっぽちゃんが男に襲いかかり、目の上辺りをくちばしで狙っている。
「うわ、な、なんだ、この鳥」
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