【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
どこに座ろうかと視線を走らせると、ジェイラスが「隣においで」と甘い声で誘ってきた。
「失礼します」
少しぎこちなく腰を下ろすと、ジェイラスが籠からクッキーを取り出し、「どれがいい?」と尋ねた。
「何か、不便なことはないか?」
「不便も何も……。まだ、何が何やら、よくわかっていないですから」
シアは小さく答える。今までの生活と違いすぎて、まだ頭の中で理解が追い付いていない。
「そうだな」
白磁のカップを握る彼の指があまりにもきれいで、思わず見入ってしまう。
「ん? どうかしたか? もしかして、こっちの菓子のほうがよかったか?」
「あ、いえ……」
恥ずかしさで頬が熱くなったシアは、手元に視線を向け、彼からもらったクッキーをぱくりと食べた。口の中に入れたとたん、舌の上でとろりと溶けていく食感が面白い。なめらかで舌触りもよく、そして甘すぎない。
「失礼します」
少しぎこちなく腰を下ろすと、ジェイラスが籠からクッキーを取り出し、「どれがいい?」と尋ねた。
「何か、不便なことはないか?」
「不便も何も……。まだ、何が何やら、よくわかっていないですから」
シアは小さく答える。今までの生活と違いすぎて、まだ頭の中で理解が追い付いていない。
「そうだな」
白磁のカップを握る彼の指があまりにもきれいで、思わず見入ってしまう。
「ん? どうかしたか? もしかして、こっちの菓子のほうがよかったか?」
「あ、いえ……」
恥ずかしさで頬が熱くなったシアは、手元に視線を向け、彼からもらったクッキーをぱくりと食べた。口の中に入れたとたん、舌の上でとろりと溶けていく食感が面白い。なめらかで舌触りもよく、そして甘すぎない。