【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「シア……」
ジェイラスが力強く抱きしめてきた。
「自分が何者かわからないって怖いよな。だけど俺は、君がアリシアだと信じている。だから、これからも俺の側にいてほしい。それだけじゃ、駄目か?」
不意打ちだったが、彼に抱きしめられる行為に嫌悪感はなかった。布越しに伝わる体温がシアの震える心を包み込む。
シアは子どものように声をあげて泣き始めた。
ジェイラスの手はやさしく背中をなでてくれた。それに甘えつつ、涙が涸れるまで泣き続けた。
次の日――。
朝からシアの心は張り詰めていた。外からあたたかな日差しが明るく入り込むのに、心が重く沈んでいる。
「ジェイラスさん、どうしましょう……」
昼前にガネル子爵夫妻が王城に入ったとジェイラスから聞いたシアは、落ち着かなかった。
ジェイラスが力強く抱きしめてきた。
「自分が何者かわからないって怖いよな。だけど俺は、君がアリシアだと信じている。だから、これからも俺の側にいてほしい。それだけじゃ、駄目か?」
不意打ちだったが、彼に抱きしめられる行為に嫌悪感はなかった。布越しに伝わる体温がシアの震える心を包み込む。
シアは子どものように声をあげて泣き始めた。
ジェイラスの手はやさしく背中をなでてくれた。それに甘えつつ、涙が涸れるまで泣き続けた。
次の日――。
朝からシアの心は張り詰めていた。外からあたたかな日差しが明るく入り込むのに、心が重く沈んでいる。
「ジェイラスさん、どうしましょう……」
昼前にガネル子爵夫妻が王城に入ったとジェイラスから聞いたシアは、落ち着かなかった。