【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
その事実に気づいたときに、得体の知れないもやもやが胸の奥から込み上げてきた。
(私……ジェイラスさんのことが好きなんだ……)
そうでなければ過去の自分に嫉妬などしない。
ボブやコリンナに言われて、サバドではヘリオスで三人の生活を送ってみた。あまりにも自然で、好きだとか嫌いだとか、そういった感情に気づかなかった。むしろ彼と暮らすことは、当たり前だと思っていた。
だが記憶を取り戻すと決意して王都に来て、ジェイラスが過去のアリシアを求める姿を見たら、どこか心が苦しかった。
(彼が結婚したいのは、私ではなくアリシア……)
アリシアになりきれないシアにとって、この感情をどう処理したらいいかがわからない。
つぅっと涙が頬を伝った。そのままぽたりと涙は落ち、ジェイラスの額を濡らす。
「……シア?」
眠ってはいなかったのだろう。額に落ちた何かに気づき、彼もはっとする。
「泣いているのか?」
ジェイラスが慌てて身体を起こす。
(私……ジェイラスさんのことが好きなんだ……)
そうでなければ過去の自分に嫉妬などしない。
ボブやコリンナに言われて、サバドではヘリオスで三人の生活を送ってみた。あまりにも自然で、好きだとか嫌いだとか、そういった感情に気づかなかった。むしろ彼と暮らすことは、当たり前だと思っていた。
だが記憶を取り戻すと決意して王都に来て、ジェイラスが過去のアリシアを求める姿を見たら、どこか心が苦しかった。
(彼が結婚したいのは、私ではなくアリシア……)
アリシアになりきれないシアにとって、この感情をどう処理したらいいかがわからない。
つぅっと涙が頬を伝った。そのままぽたりと涙は落ち、ジェイラスの額を濡らす。
「……シア?」
眠ってはいなかったのだろう。額に落ちた何かに気づき、彼もはっとする。
「泣いているのか?」
ジェイラスが慌てて身体を起こす。