【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「そうだな。だが、何も知らないシア嬢がかわいそうだ。それにそのうち君は、ジェイにべたべたと触れまくるんだろ? パーティーのたびに、君はジェイにちょっかいを出している」
「だって、ジェイったらいい男よね? いい男がいたら、触りたくなるでしょ? 残念ながらルフィは好みじゃないの。もしかして嫉妬?」
 エイミが片目をつぶってジェイラスとランドルフにアピールするが、二人は「ふん」と鼻を鳴らし、顔をそむけた。
「話がずれている。本題に戻せ」
 ジェイラスはエイミに顔すら向けずにそう言った。
「ごめんごめん」
 顔の前で両手を合わせるエイミは、わざとらしい。
「ジェイの恋人ちゃんの記憶なんだけど。呪詛の干渉を受けて、記憶の一部がいじられている」
「てことは、やはり彼女の記憶喪失は魔法によるもので間違いないな?」
 ジェイラスの言葉にエイミは頷き、言葉の先を奪う。
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