【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「この子を保護したのは庭園だな?」
「そうです。前庭におりました」
 前庭は、王城に出入りできるものであれば、足を踏み入れることのできる場所。
「どうやらこの子の母親がいなくなったようだ。自発的にいなくなったのか、さらわれたのかはわからない」
 むしろ後者だろう。アリシアが自ら姿を消す理由がわからない。
 それに見張りの侍女もいたはずだ。だが彼女たちも隠密に動いている。
「ヘリオス。お外で誰か見かけなかったか?」
「リオ、わかんない」
 どうやら王城に出入りした者を確認する必要がありそうだ。
 ヘリオスを抱いたジェイラスは、ランドルフの執務室へと足を向けた。
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