【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「まあ、いい。とにかく、アリシア嬢がいなくなった。それが問題だ」
ランドルフが話を締め、他の四人は姿勢を正した。
「殿下。本日、王城に出入りした人間の名簿を確認させてください」
ジェイラスが言えば「それが無難だな」とランドルフも呟く。
「今のアリシア嬢は、我が国にとっての重要人物だ。歩く機密だと思っていいだろう。しかも無自覚だ。無自覚ほど、恐ろしいものはないのだよ。ジェイラスは何がなんでもアリシア嬢を探し出せ。だが他の者に知られてはならない。わかっているな?」
騎士団の人間がいなくなったこと。第二騎士団が諜報を担っていること。そしてアリシアが記憶を失っていること。
どれも公にできない情報だ。だからジェイラスは単独で動く必要がある。
「御意」
答えたものの、ブルーノが遠くを見るような目をした。
「何か、気になることが?」
ジェイラスが尋ねると「いや」とブルーノは首を横に振る。
「今は、アリシア・ガネルの身を一番に考えよう。貴殿が動くとなれば、近衛のほうが心配だが。まぁ、チェスターがいるから問題はないのだが……」
ランドルフが話を締め、他の四人は姿勢を正した。
「殿下。本日、王城に出入りした人間の名簿を確認させてください」
ジェイラスが言えば「それが無難だな」とランドルフも呟く。
「今のアリシア嬢は、我が国にとっての重要人物だ。歩く機密だと思っていいだろう。しかも無自覚だ。無自覚ほど、恐ろしいものはないのだよ。ジェイラスは何がなんでもアリシア嬢を探し出せ。だが他の者に知られてはならない。わかっているな?」
騎士団の人間がいなくなったこと。第二騎士団が諜報を担っていること。そしてアリシアが記憶を失っていること。
どれも公にできない情報だ。だからジェイラスは単独で動く必要がある。
「御意」
答えたものの、ブルーノが遠くを見るような目をした。
「何か、気になることが?」
ジェイラスが尋ねると「いや」とブルーノは首を横に振る。
「今は、アリシア・ガネルの身を一番に考えよう。貴殿が動くとなれば、近衛のほうが心配だが。まぁ、チェスターがいるから問題はないのだが……」