【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
3.
「忘却の呪詛には呪具が必要で、その呪具が私の中にあると。フランクはそう言っているのですか?」
「ええ、そういうことです」
そしてその呪具を取り返すために、シアをヘバーリアへ連れていきたいようだ。
「だったら、私をここまで連れてきたように、気を失わせて、無理やりヘバーリアに連れていけばいいのでは?」
それが疑問だった。わざわざ王都内の宿を中継点にする理由がわからない。シアの中に呪具があるというのであれば、命を奪ってでも、何をしてでも取り出せばいいものを。
「僕もそうしたいとは思ったのですが。シアは呪具に守られているんです。三年前、コリンナにかけようとした忘却の呪詛が、たまたま近くにいたシアにかかってしまった……」
またコリンナだ。フランクはコリンナに忘却の呪詛をかけようとしていた。だが、なんのために? その理由がわからない。
「呪具は繊細なんですよ。あなたを殺して呪具を奪い返すことも考えたけれど、宿主が死ねば呪具も消滅する。呪具は貴重なものだから、そのために呪詛を解除して呪具を回収する方法しかないんです」
「だったら、三年前に何も知らなかった私を、そのままヘバーリアへ連れて行ったほうがよかったのではありませんか?」
「呪具の回収方法がまだ確立されていなかったのです。それがわかったのが三か月ほど前」
「ええ、そういうことです」
そしてその呪具を取り返すために、シアをヘバーリアへ連れていきたいようだ。
「だったら、私をここまで連れてきたように、気を失わせて、無理やりヘバーリアに連れていけばいいのでは?」
それが疑問だった。わざわざ王都内の宿を中継点にする理由がわからない。シアの中に呪具があるというのであれば、命を奪ってでも、何をしてでも取り出せばいいものを。
「僕もそうしたいとは思ったのですが。シアは呪具に守られているんです。三年前、コリンナにかけようとした忘却の呪詛が、たまたま近くにいたシアにかかってしまった……」
またコリンナだ。フランクはコリンナに忘却の呪詛をかけようとしていた。だが、なんのために? その理由がわからない。
「呪具は繊細なんですよ。あなたを殺して呪具を奪い返すことも考えたけれど、宿主が死ねば呪具も消滅する。呪具は貴重なものだから、そのために呪詛を解除して呪具を回収する方法しかないんです」
「だったら、三年前に何も知らなかった私を、そのままヘバーリアへ連れて行ったほうがよかったのではありませんか?」
「呪具の回収方法がまだ確立されていなかったのです。それがわかったのが三か月ほど前」