【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
呪具の効果でシアの存在が認識されないのであれば、誰かが助けに来たとしても気づかれない。
「呪具だからって万能ではありません。特に、認識阻害の呪具は、効果時間と回数に制限がありますから」
シアが逃げることはないと確信しているのか、フランクはべらべらと教えてくれる。
だがシアはこういう人間を知っている。自分の知識をひけらかしたい人物。もっと注目を浴びたいという人間。
モンクトン商会では目立たず控えめなフランクだが、本来の彼の性格はこちらではないのだろうか。
となれば、彼の機嫌の良いうちに、いろいろ情報を聞き出してしまえばいい。
「もしかして、忘却の呪具も?」
「恐らくそうだろうとは言われています。ただ、シアに使ったのが初めてなので、詳しくは向こうに戻って調べないと」
「フランクは、魔法師ではないのですね?」
その質問に答えないところをみれば、彼は魔法師ではない。彼自身は魔法が使えない。
「ヘバーリアには魔法師だけでなく呪具師もいるのです」
そこでフランクがにたりと笑った。
おそらくフランクは呪具師だ。しかし、シアが記憶している限り、今ではヘバーリアでも呪具師は存在しない。呪具が禁忌に指定されてから、呪具師という呼び名も禁止されているはず。
「呪具だからって万能ではありません。特に、認識阻害の呪具は、効果時間と回数に制限がありますから」
シアが逃げることはないと確信しているのか、フランクはべらべらと教えてくれる。
だがシアはこういう人間を知っている。自分の知識をひけらかしたい人物。もっと注目を浴びたいという人間。
モンクトン商会では目立たず控えめなフランクだが、本来の彼の性格はこちらではないのだろうか。
となれば、彼の機嫌の良いうちに、いろいろ情報を聞き出してしまえばいい。
「もしかして、忘却の呪具も?」
「恐らくそうだろうとは言われています。ただ、シアに使ったのが初めてなので、詳しくは向こうに戻って調べないと」
「フランクは、魔法師ではないのですね?」
その質問に答えないところをみれば、彼は魔法師ではない。彼自身は魔法が使えない。
「ヘバーリアには魔法師だけでなく呪具師もいるのです」
そこでフランクがにたりと笑った。
おそらくフランクは呪具師だ。しかし、シアが記憶している限り、今ではヘバーリアでも呪具師は存在しない。呪具が禁忌に指定されてから、呪具師という呼び名も禁止されているはず。