【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
それでも彼が呪具に精通しているのは確かである。むしろ、呪具を使っていた民族の一人ではないだろうか。
魔法師でもないシアが、呪具を扱うフランクに対抗できるわけがない。シアだって、彼がどんな呪具を持っているのかわからない。
ただ呪具の貴重性と制限を考えれば、やたらめったら使わず、ここぞというときに使う。だから、逆に脅しの材料になるのだ。
「状況は……理解しました。ただ、わからないことがあります」
「なんですか?」
「三年前、フランクが狙ったのはコリンナだということ」
あぁ、とフランクは大きく頷いた。
「理由は簡単です。コリンナはギニー国の出身ですから。これ以上、モンクトン商会とギニー国の結びつきを強くしたくなかった。だからコリンナに忘却の呪詛を使い、商会を忘れてもらうつもりだったのに……どうしてあのとき、呪具がシアに反応したのか……」
つまり、コリンナにボブを忘れさせ、離婚でもさせるつもりだったのか。
「もう一つ教えてください」
「なんでしょう?」
拒絶されなかったことに安堵したシアは、気づかれぬよう小さく息を吐いた。
魔法師でもないシアが、呪具を扱うフランクに対抗できるわけがない。シアだって、彼がどんな呪具を持っているのかわからない。
ただ呪具の貴重性と制限を考えれば、やたらめったら使わず、ここぞというときに使う。だから、逆に脅しの材料になるのだ。
「状況は……理解しました。ただ、わからないことがあります」
「なんですか?」
「三年前、フランクが狙ったのはコリンナだということ」
あぁ、とフランクは大きく頷いた。
「理由は簡単です。コリンナはギニー国の出身ですから。これ以上、モンクトン商会とギニー国の結びつきを強くしたくなかった。だからコリンナに忘却の呪詛を使い、商会を忘れてもらうつもりだったのに……どうしてあのとき、呪具がシアに反応したのか……」
つまり、コリンナにボブを忘れさせ、離婚でもさせるつもりだったのか。
「もう一つ教えてください」
「なんでしょう?」
拒絶されなかったことに安堵したシアは、気づかれぬよう小さく息を吐いた。