【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
エイミの声が野太く変わり、興奮した笑みが浮かぶ。
バササと羽音を響かせ、ぽっぽちゃんがジェイラスの頭上を飛んでいた。
フランクの後ろにあった窓から、ぽっぽちゃんの姿が見えたのだ。だからアリシアは、そこから身を投げる選択をした。
「ありがとう、ぽっぽちゃん。手紙を届けてくれて……」
「だからって……なんで別れの手紙なんだ?」
「だって。私が別れたいと言っても、世界の果てまで追いかけてきてくれると、そう言いましたよね? だからぽっぽちゃんに手紙をたくせば、ジェイラスさんがぽっぽちゃんに私のところへ案内しろって言うのかと……」
そんなぽっぽちゃんの左足には通信筒がくくりつけてある。これはシアの元に手紙を届けたいとき。右は王都セレ、左はシア。ぽっぽちゃんはそう訓練されているのだ。
「ああ。だからあの手紙を鳩の左足につけ、シアのところへ案内するようにと言った」
ジェイラスがシアをゆっくりとおろす。地に足がつくと、安心したのか胸の奥がじわりと熱くなった。だが、身体はまだ震え、恐怖の余韻が消えない。
そこにぞろぞろと騎士らが集まってきて、シアがいた宿を取り囲む。
バササと羽音を響かせ、ぽっぽちゃんがジェイラスの頭上を飛んでいた。
フランクの後ろにあった窓から、ぽっぽちゃんの姿が見えたのだ。だからアリシアは、そこから身を投げる選択をした。
「ありがとう、ぽっぽちゃん。手紙を届けてくれて……」
「だからって……なんで別れの手紙なんだ?」
「だって。私が別れたいと言っても、世界の果てまで追いかけてきてくれると、そう言いましたよね? だからぽっぽちゃんに手紙をたくせば、ジェイラスさんがぽっぽちゃんに私のところへ案内しろって言うのかと……」
そんなぽっぽちゃんの左足には通信筒がくくりつけてある。これはシアの元に手紙を届けたいとき。右は王都セレ、左はシア。ぽっぽちゃんはそう訓練されているのだ。
「ああ。だからあの手紙を鳩の左足につけ、シアのところへ案内するようにと言った」
ジェイラスがシアをゆっくりとおろす。地に足がつくと、安心したのか胸の奥がじわりと熱くなった。だが、身体はまだ震え、恐怖の余韻が消えない。
そこにぞろぞろと騎士らが集まってきて、シアがいた宿を取り囲む。