【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
アリシアがランドルフの執務室に入ったのは初めてだ。
ジェイラスはアリシアを下ろそうとはしない。そのまま入室し、「座れ」と促されてもアリシアを膝の上に抱いたままソファに腰を落ち着ける。
「あの……ジェイラスさん、下ろしていただけないでしょうか?」
ランドルフの視線に耐えられなく、ジェイラスに訴えてみたが「駄目だ」と言われる始末。
「俺はアリシアを手放したくないからな。報告だけなら、ここでもじゅうぶんにできる」
「アリシア嬢、あきらめたほうがいい。私は君から話が聞ければいいから、気にしない」
二人の男に負け、シアは観念した。恥ずかしさを押し殺し、状況を受け入れる。
「では、アリシア・ガネル。私の質問に答えてほしい」
「は、はい……」
「君を王城から連れ出したのは誰だ? 君につけていたはずの人間も、いつの間にか君がいなくなっていたと、そう言っていた。それに心当たりはあるか?」
アリシアはランドルフの質問に、粛々と答えていく。
ジェイラスはアリシアを下ろそうとはしない。そのまま入室し、「座れ」と促されてもアリシアを膝の上に抱いたままソファに腰を落ち着ける。
「あの……ジェイラスさん、下ろしていただけないでしょうか?」
ランドルフの視線に耐えられなく、ジェイラスに訴えてみたが「駄目だ」と言われる始末。
「俺はアリシアを手放したくないからな。報告だけなら、ここでもじゅうぶんにできる」
「アリシア嬢、あきらめたほうがいい。私は君から話が聞ければいいから、気にしない」
二人の男に負け、シアは観念した。恥ずかしさを押し殺し、状況を受け入れる。
「では、アリシア・ガネル。私の質問に答えてほしい」
「は、はい……」
「君を王城から連れ出したのは誰だ? 君につけていたはずの人間も、いつの間にか君がいなくなっていたと、そう言っていた。それに心当たりはあるか?」
アリシアはランドルフの質問に、粛々と答えていく。