【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「どうやら彼は、ヘバーリア国内でも追っている過激派組織の一員らしい。例のサバドの暗殺者をヘバーリアに返したのだが、そこも組織につながりがあったようだ。殿下がヘバーリアとやりとりをしているから、フランクのことも報告してある。だからフランクのユグリ国内の罪は、組織活動の一部とみなされ、ヘバーリア国の罪に置き換えるらしい。ヘバーリアもその組織には頭を悩ませていたみたいだから、正当に裁かれるはずだ。そこは安心していい」
そう言われても、シアの心の中は複雑だった。
三年間、モンクトン商会で時間を共にした仲間だった。彼はシアを利用していただけだろうが、それでも日常の些細な出来事が思い出され、胸が痛んだ。
「ジェイラスさん……」
隣にジェイラスに、シアは身体を預けた。彼女のほうからこうやって寄り添うのは、珍しいかもしれない。
「私が記憶を取り戻したとしても、ジェイラスさんは変わらず近くにいてくれますか?」
「ああ。俺は絶対にシアから離れない。これからもずっと、君の側にいる」
力強く彼に抱き寄せられ、シアは緊張に高まる心を落ち着ける。互いに体温と鼓動を感じ、静かな余韻に浸っていたところ、乱暴に扉が開け放たれた。
そう言われても、シアの心の中は複雑だった。
三年間、モンクトン商会で時間を共にした仲間だった。彼はシアを利用していただけだろうが、それでも日常の些細な出来事が思い出され、胸が痛んだ。
「ジェイラスさん……」
隣にジェイラスに、シアは身体を預けた。彼女のほうからこうやって寄り添うのは、珍しいかもしれない。
「私が記憶を取り戻したとしても、ジェイラスさんは変わらず近くにいてくれますか?」
「ああ。俺は絶対にシアから離れない。これからもずっと、君の側にいる」
力強く彼に抱き寄せられ、シアは緊張に高まる心を落ち着ける。互いに体温と鼓動を感じ、静かな余韻に浸っていたところ、乱暴に扉が開け放たれた。