【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「やあ、シア。久しぶりだな」
「ご無沙汰しております、会長」
シアが丁寧に挨拶を返すと、ボブは手のひらを見せるようにして胸の前にかざした。それは、堅苦しいのはやめてくれ、という合図だ。
「そういうのは、なしだ」
ボブは、二人の男性に下がるようにと、指示した。彼らは頭を下げ部屋を出ていく。
シアからしてみれば、ボブは商会の会長でかつ雇い主。目上の人には失礼がないように丁寧に接するというのは、記憶がなくとも理解しているのだが、コリンナもボブも、シアとは家族同様の付き合いを許している。そのため逆に変に気を遣うと、今のように嫌がられる。むしろ、嫌がらせだと捉えられてしまう。
「そこに」
ボブは使用人を呼ぶためベルを鳴らし、シアを臙脂色のソファに促した。シアが腰を下ろすと、隣にコリンナが座り、テーブルを挟んだ向かい側にはボブが座った。
「ご無沙汰しております、会長」
シアが丁寧に挨拶を返すと、ボブは手のひらを見せるようにして胸の前にかざした。それは、堅苦しいのはやめてくれ、という合図だ。
「そういうのは、なしだ」
ボブは、二人の男性に下がるようにと、指示した。彼らは頭を下げ部屋を出ていく。
シアからしてみれば、ボブは商会の会長でかつ雇い主。目上の人には失礼がないように丁寧に接するというのは、記憶がなくとも理解しているのだが、コリンナもボブも、シアとは家族同様の付き合いを許している。そのため逆に変に気を遣うと、今のように嫌がられる。むしろ、嫌がらせだと捉えられてしまう。
「そこに」
ボブは使用人を呼ぶためベルを鳴らし、シアを臙脂色のソファに促した。シアが腰を下ろすと、隣にコリンナが座り、テーブルを挟んだ向かい側にはボブが座った。