【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「お仕事中だったのではありませんか?」
シアは部屋を出ていった二人の男性が気になっていた。
「ああ。だが、定刻は過ぎている。決められた時間内に決められた仕事をこなせないのは、無能だと自ら認めるようなものだ」
そう言って肩をすくめるボブだが、机の上の書類の束を横目で見ている。
「あなたは仕事の量が多すぎるのよ。もっと部下を信頼して、仕事を割り振りなさいな」
コリンナが呆れたようなその口調には、夫への信頼と愛情がにじむ。
シアはそんな二人の関係を少し羨ましく思う。
「そうなんだが……いや、別に彼らを信頼していないわけじゃない。どうしても、気になってしまってなぁ」
根っからの仕事人間なのだろう。ボブは食事の時間はできるだけ家族で過ごそうとしてくれるようだが、夕食後は再び執務室に戻ることも多いらしい。
働き過ぎなのよ、とコリンナの愚痴を聞いたのも一度や二度ではないし、彼女が心配する気持ちもよくわかる。
使用人が静かにワゴンを押して部屋に入り、三人の前に丁寧にお茶を並べる。
シアは部屋を出ていった二人の男性が気になっていた。
「ああ。だが、定刻は過ぎている。決められた時間内に決められた仕事をこなせないのは、無能だと自ら認めるようなものだ」
そう言って肩をすくめるボブだが、机の上の書類の束を横目で見ている。
「あなたは仕事の量が多すぎるのよ。もっと部下を信頼して、仕事を割り振りなさいな」
コリンナが呆れたようなその口調には、夫への信頼と愛情がにじむ。
シアはそんな二人の関係を少し羨ましく思う。
「そうなんだが……いや、別に彼らを信頼していないわけじゃない。どうしても、気になってしまってなぁ」
根っからの仕事人間なのだろう。ボブは食事の時間はできるだけ家族で過ごそうとしてくれるようだが、夕食後は再び執務室に戻ることも多いらしい。
働き過ぎなのよ、とコリンナの愚痴を聞いたのも一度や二度ではないし、彼女が心配する気持ちもよくわかる。
使用人が静かにワゴンを押して部屋に入り、三人の前に丁寧にお茶を並べる。