【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「あ、うん。ちょっと頼まれたんだけれど……シアの好みの男性っていうか。まぁ、どんな男の人が好きなのかなって。シアのことが好きでヘリオスの父親にもなりたいっていう男性がいるんだけど」
 確かに、好意の視線を向けられることはあった。シアもそれなりの年齢だ。さらに、モンクトン商会の会長夫妻も仲が良いから、シアを通して彼らとお近づきになりたいという下心を感じるときもある。
「そうですね。コリンナを利用せずに、自分の気持ちをきちんと伝えてくれる男性ですかね?」
「はははははは……そりゃ、そうだ。コリンナも誰に頼まれたのかわからないが……まぁ、うちの従業員だろう? 深くは追求しないでおくよ」
 ボブが盛大に笑ったため、コリンナはバツが悪そうに頬を膨らませ、すぐにぷっと萎ませた。
「そうね。シアの言うとおりだわ。ま、私もその人だったら信用できるから、シアとヘリオスを任せたいっていう気持ちもあるのよね……とにかく、本人には、今の言葉を伝えておく。シアが好きなら自分で伝えなさいって」
< 59 / 375 >

この作品をシェア

pagetop