【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
 その結果、半年前に彼から気持ちを伝えられた。
 アリシアも一年前に成人を迎え、結婚のけの字も意識しなければならない年頃で、さらに憧れの騎士団長様から告白されたとなれば、断る理由など見つからない。
 ただ、その現実が信じられないだけで。
 ジェイラスが言うには、王太子ランドルフの結婚も決まったため、自分も腰を落ち着けようと思ったとのこと。そしてその時期にアリシアと出会い、惹かれたと。
 アリシアは彼の相手が本当に自分でいいのかと不安になったが、ジェイラスから熱い気持ちをぶつけられ、それに答えた。
 それから半年間、アリシアはジェイラスと恋人関係を続けている。
 しかし今日がランドルフとクラリッサの結婚式であったため、これをきっかけに自分たちの仲も進展があるかもしれない。
 アリシアは密かにそんな期待を寄せていた。何か特別な言葉があるのではないか、と。そうしたら自分も彼の恋人だと自信を持てるのではないか。
 賑やかな場を抜け出した二人は、ジェイラスが与えられている部屋へと向かった。
< 7 / 375 >

この作品をシェア

pagetop