【完結】記憶をなくした女騎士、子育てに奔走していたら元彼が追いかけてきたらしい
「先生。ここがわかりません」
手を上げた男の子の元に向かおうとすると、ランドルフが目配せをしてそれを制す。どうやら彼がその子に教えてあげるつもりらしい。
子どもと接する姿も自然とさまになっている。そういえば、二歳になった王子がいたことを思い出す。
ふと視線を感じたシアが顔をあげると、王太子の護衛についている一人の騎士が真っすぐにこちらを見ていた。
視線が合う。
しかしすぐに視線を逸らしたのは彼のほうだった。突き刺すような紫眼は、なぜか幼い息子を思い出させる。
「シア先生。これで合ってますか?」
女の子に声をかけられ、すぐに顔をそちらに向けた。
「ええ。よくできているわ。次はこちらの問題を解いてみましょう」
いつものようにと思いつつも、そうかけた声は少し震えていたかもしれない。
ひととおり子どもたちの様子を確認したところで「はい、そこまで」と声を上げる。そろそろ授業も終わりの時間だ。
手を上げた男の子の元に向かおうとすると、ランドルフが目配せをしてそれを制す。どうやら彼がその子に教えてあげるつもりらしい。
子どもと接する姿も自然とさまになっている。そういえば、二歳になった王子がいたことを思い出す。
ふと視線を感じたシアが顔をあげると、王太子の護衛についている一人の騎士が真っすぐにこちらを見ていた。
視線が合う。
しかしすぐに視線を逸らしたのは彼のほうだった。突き刺すような紫眼は、なぜか幼い息子を思い出させる。
「シア先生。これで合ってますか?」
女の子に声をかけられ、すぐに顔をそちらに向けた。
「ええ。よくできているわ。次はこちらの問題を解いてみましょう」
いつものようにと思いつつも、そうかけた声は少し震えていたかもしれない。
ひととおり子どもたちの様子を確認したところで「はい、そこまで」と声を上げる。そろそろ授業も終わりの時間だ。