婚約破棄したいなら、それなりの努力をなさいませ?
「ただ…エディール様も第二王子ですから、王政のことも考える冷静さもお持ちです。
今後の国の繁栄を考えたとき、ミオナ様を伴侶にするのはリスクが大きすぎると思っているのでしょう。
だから私に相談してきたのです」
「ああ…わかります…。
ミオナ様の思い込みの激しさと押しの強さは、政治にも外交にも不向きですよね」
「でしょう?」
しみじみと頷くユリア。
「ですので、もう国王の判断に任せようと思っていたのです。
さすがのミオナ様も、国王が決めた婚約者なら何も言えないでしょう」
「そうでしょうか?」
私はユリアの発言を否定した。
「ミオナ様のぶっ飛びかげんは、今日この短い時間でも充分理解できました。
愛のためなら国王の判断にも物申しそうに見えますが」
絶句するユリア。
「ここはやはり、エディール様にミオナ様を説得してもらうのが一番ではないでしょうか?」
私の提案にユリアは首を振った。
「無理ですわ」
「無理とは?」
「エディール様はとても優しくて、そして優柔不断なんです。
とくに目の前で女性に泣かれるとうろたえて、言いなりになってしまうほど。
ミオナ様が泣けば、エディール様はもう何もできませんわ」
つ…使えない…!!!
使えないよ王子様!!!
今後の国の繁栄を考えたとき、ミオナ様を伴侶にするのはリスクが大きすぎると思っているのでしょう。
だから私に相談してきたのです」
「ああ…わかります…。
ミオナ様の思い込みの激しさと押しの強さは、政治にも外交にも不向きですよね」
「でしょう?」
しみじみと頷くユリア。
「ですので、もう国王の判断に任せようと思っていたのです。
さすがのミオナ様も、国王が決めた婚約者なら何も言えないでしょう」
「そうでしょうか?」
私はユリアの発言を否定した。
「ミオナ様のぶっ飛びかげんは、今日この短い時間でも充分理解できました。
愛のためなら国王の判断にも物申しそうに見えますが」
絶句するユリア。
「ここはやはり、エディール様にミオナ様を説得してもらうのが一番ではないでしょうか?」
私の提案にユリアは首を振った。
「無理ですわ」
「無理とは?」
「エディール様はとても優しくて、そして優柔不断なんです。
とくに目の前で女性に泣かれるとうろたえて、言いなりになってしまうほど。
ミオナ様が泣けば、エディール様はもう何もできませんわ」
つ…使えない…!!!
使えないよ王子様!!!