【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
『あの時はローズマリーを守れなくてごめんね。ボクも生まれたばかりで力が全然なかったから……』

「……アイビーくん」

『今度はリオネルとオパールと一緒にローズマリーを守るから』

「ふふっ、ありがとうございます」


それからローズマリーは夢が終わる頃にアイビーに必ず聞かれることがあった。


『ローズマリーは今、幸せ?』

「はい、とても幸せです」


ローズマリーは満面の笑みを浮かべて頷くと目が覚める。
それからアイビーとリオネルと朝食を食べて、オパールの元に向かい数時間力を使う。
アイビーがオパールのそばで昼寝をしている間に、リオネルと外に出かけるのだ。

一番、驚いたことといえばどこに行ってもローズマリーが神様のように崇められることである。
ここに来て一週間も経たないうちにローズマリーの力で魔法樹が蘇ったことが広まった。


「緑の聖女様、いつもありがとうございます」

「ごきげんよう、緑の聖女様」

「ご、ごきげんよう……!」


町に出れば皆に話しかけられ感謝されつつ、挨拶に答えていく。
最初は緑の聖女と呼ばれることに違和感を覚えていた。
ローズマリーの髪色のことかと思ったのだが、どうやらカールナルド王国で前いた聖女も植物を元気にする力があり緑の聖女と呼ばれていたそうだ。
その力を持つ聖女を緑の聖女。癒しの力を持つ聖女は光の聖女と呼ばれるそうだ。
バルガルド王国とは違いすぎる扱いを受けて困惑することも多いが、リオネルによれば本来はこの対応が正しいそうで、バルガルド王国だけが異常だと語った。

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