【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで

その答えを聞いて三人は唖然としている。
ローズマリーはそんなに驚かれるとは思わなかったため予想外の反応に驚くばかりだ。


「どうかしましたか?」

「リオネルに嫌なことをされたのかしら?」

「いいえ、まったくありません」

「もしかして見た目がローズマリーのタイプとは……」

「いいえ、リオネル殿下は完璧だと思います。素晴らしい王太子です」


それはリオネルと共にいたら自然と理解できることだ。
リオネルはとにかくモテるし、老若男女に大人気だ。
特にローズマリーと同じくらいの歳の少女たちには熱視線を送られている。

その中性的な顔立ちも、ぱっちりとした目も長いまつ毛も大聖堂に飾られていた彫刻のように美しくて完璧だ。
彼が通れば黄色い声がそこら中に響き渡るし、剣の腕もかなりのもので彼に敵うものは国内にはいないらしい。
肩書きも王太子で魔法の力も強いとあらば、男性としての魅力も十分すぎるくらいだ。
むしろローズマリーから見て、リオネルは何でもできてしまうし、心も広く優しく強くて欠点が一つも見当たらない。
そんなところが完璧すぎて恐ろしい。
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