【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
リオネルと同じ歳で、ローズマリーの身近にいたのはクリストフだ。
どうしても彼と比べてしまうのだが、グリンピースとステーキくらいの差はあると言ってもいいだろう。
それでも三人はリオネルとの結婚を拒否したことを疑問に思っているようだ。
だが、ローズマリーが断ったのには明確な理由があった。


「なら、どうして……」

「もしわたしがお二人の娘になったら、リオネル殿下はお兄さんなります。兄妹では結婚はできないと思います」

「「「……!?」」」

「それともカールナルド王国ではバルガルド王国とは違う制度があるのでしょうか?」


ローズマリーの認識している家族とはそういうものだった。
もしかしたらカールナルド王国にはローズマリーが知らないルールがあるかもしれないが、考えた結果このような形に辿り着く。


「いや……我々の言い方が悪かったようだ」

「言い方ですか?」

「リオネル、すまなかった。ローズマリーにきちんと説明しておいてくれ」

「はい、任せてください。それからローズマリーが勘違いしないようにしっかりと説明いたしますから安心してください」

「そうしてちょうだい。けれどローズマリーのこういうところも純粋で可愛いわ……。リオネル、彼女を色々な悪意から守っていきましょうね」

「もちろんです。ローズマリー、後でしっかり説明するから安心してくれ」

「…………? わかりました」
< 120 / 193 >

この作品をシェア

pagetop