【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「待ってくれ、ローズマリー。今の言葉はどういう意味だい?」

「よくわかりませんが変だと思いました」

「そうかな、初めて言われたよ……」


落ち込んでいるリオネルに気づくことなく、ローズマリーは自分の中でリオネルに対する特別な感情に気が付かないまま初めて感じる気持ちに振り回されたのだった。


この次の日、アイビーが言っていた通りオパールが目覚めた。
オパールはアイビーよりも小柄で二歳くらいの体格で、編み込んだ髪は胸の下まで伸びていた。
アイスグリーンの髪に白いワンピースを着ているのだが、神秘的で可愛らしい少女だ。
目が覚めた後、涙ぐむアイビーの額をこずいたところを見るになかなか気の強い性格をしているのだろう。

オパールが目覚めたことで魔法樹の研究員たちは大号泣。
カールナルド国王には『ローズマリー、国を救ってくれてありがとう』と感謝され、王妃には『あなたは恩人だわ』と言われていた。
ローズマリーはいつも通りのことをしていただけなので、これほど感謝されるのは正直、予想外だ。

オパールの目覚めが喜ばれたのだが、その熱量に驚くばかりだ。
あまりの喜び様にローズマリーがこのままお祝いのパーティーでも開かれるのではないかと思っていると、まさかの国中でお祭りが開かれた。
それと同時に国全土にオパールの目覚めと新しい魔法樹のアイビー、緑の聖女としてローズマリーの存在が知れ渡ることになる。
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