【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
ローズマリーはそう聞いて安心していた。

(リオネル殿下がいてくれるなら、きっと大丈夫です)

先ほどの不安は消えて、ローズマリーは顔を上げて答えた。


「わかりました。出席いたします」

「いいのかい?」

「はい。リオネル殿下が一緒にいてくださるのなら、大丈夫だと思えるのです」

「…………!」


リオネルは驚いたように目を見張る。
その後にほんのりと頬が赤くなったような気もしたが、ローズマリーは気にすることなく、リオネルに講師に改めてマナーを学ぶように頼む。
リオネルはすぐに用意すると言ってくれた。

それから歓迎パーティーで着るドレスやこの国で暮らしてく上で必要なものを買おうと提案してくれた。
ローズマリーがありがたい申し出に頷いていると、オパールがグイグイと前に出る。

リオネルの服の裾を掴み揺らしながら、自分にもドレスを用意するように身振り手振りで訴えかけているではないか。
おしゃれが好きなオパールらしいというべきだろうか。
彼女は目を覚ました時から髪型や服装にこだわっている。
あまりの必死な様子に二人で顔を合わせながら笑い合ったのだった。
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